アドリブでピアノ初心者がやりがちなこと。
◆10月ジャズピアノのステップアップ練習会のアドリブでやること。
さて、ピアノの方のためのステップアップ練習会が21日昼になっております。
今回10月21日は、アドリブにフォーカスして練習してみます。
前回同様、アドリブのアプローチ方法としては、コードやスケールなどの基本知識があって、段階的にいろいろとフレーズを覚えていくというということが大事になりますが、前回はそれほど知識がなくても、テーマ発想からいろいろとアレンジしてみようという初歩のアドリブでした。
今度は、スケールをもとに、そこにジャズのエッセンス(ジャズの音を入れていく)ことで、よりジャジーに聴かせることを考えていきます。理論的な背景はありますが、今はシンプルなところでここにこういう音を使いましょうという形で、音を遊ぶことを中心にやっていきます。
アドリブはいきなり難しいことを始めず、手始めに簡単なステップから上達していくことが大事です。限られた音で自由に遊んでみる、スケールで遊んでみるなど。
私も最初の頃は、ひたすら、自由に音を出してみました。無我夢中で演奏し、気がついたら夜中3時くらいになっていたということもしょっちゅうありました。
でも、その段階では、ジャズの音をどこで使うかというのがわからずジャズに聴こえなかったこともあった経験から、この点もわかりやすいポイントを紹介していきます。
◆ピアノのアドリブのときの左手は?
フロント楽器の方のアドリブは、単音だけですので、できるだけコードの音が聴こえてくるようなフレーズになることが大事と岡崎さんのワークショップで語っておられました。ピアノの方は、左手でコードの和音をいれますので、そこまでは考えないで大丈夫かもしれませんが、一方でその左手がネックになることもあります。。
ピアノの方は、本来でしたら、左手をまったく入れないでもベースがコード感をしっかり出しているので、フロントと同じように片手(右手)でノリを意識して弾ければそれだけでもアドリブはかっこよくなるのです。左手が足を引っ張ることになるなら、なくても最初は十分。
実際に上手いピアノの人は、音数が少ない、左手のバッキングも少ないということが多いように思います。(ただし、入れるタイミングが大事)
初心者の方をみていると、右手と左手をセットにして覚えていたりするので、各小節に必ずバッキングが入る(しかも一定パターンで)ということがよく見られます。
これは、その演奏を俯瞰的にみた場合、かなりうるさい演奏になってしまいます。
フロントの方がメロディを弾いているときは、バッキングのタイミングも合わせやすいですが、いざ、ピアノソロになると、右手に意識が集中するので、左手はどうしても機会的な演奏になってしまうという人も多いようです。
右手のフレーズを生かすためには、どのようにバッキングしていくのかというのも考えてみたいところです。
そんなところを、ひとりひとりの演奏で、先生からアドバイスいただきながら、アドリブの考え方と実践をやっていきます。
今回は、以前もやりました2曲をやりますので、コンピングの資料はすでにあるものをお使いいただけますし、ご自身がやっているコンピングで十分ですが、もし押さえ方などの資料がほしい方はご連絡くださいね。
演奏する曲:酒バラ、バイバイブラックバード(バッキング資料)
関連情報:
●10月21日(日)13:00~15:00 ピアノのためのステップアップセッション練習会~初心者含む対象<ジャズピアノのアドリブ②>
→簡単なメロディフェイクから、さらにジャズらしさを出すためのスケール一発活用、ブルージィな音の効かせ方でよりJAZZYなアドリブを展開する。