音楽を楽しくする脳内物質でモチベーションを上げよう!?
毎日があっというまに時間が経ってしまって練習もできないよ、とか、
ここのところ音楽にご無沙汰で。。なんて、みなさんのお声もよくききます。
あっという間に時間だけがたっていて音楽もあまりできない、そして続かなくなってしまったという人も多いのではないでしょうか?
また、しばらくブランクがあって、そして音楽を久々にやる、そしてブランク。という具合に、年数だけは経つけれどなかなか上達しない続かないという人も多いと思います。
とある音楽教室の調査で、学生時代、音楽を趣味にしていたという人は、3/5以上いて、社会人になるとその数字がぐんとさがって10%くらいの数字であったという衝撃的なデータを見たことがあります。
モチベーションってどうやって維持するの?という人も多いのではないでしょうか?
『上達する人、長続きする人』という本の著者、スポーツドクターの辻秀一さんが本の中で、音楽をやる人に向けてのメンタルトレーニングを行っている話を書かれています。
その中で、おもしろかったのは、続けるということは楽しいという気持ちが大事で、そしてその人間の楽しさには2つの楽しさがあるのだとか。
ひとつはセロトニン系の楽しさ、そしてもうひとつはドーパミン系の楽しさ。
どちらも脳から分泌される脳内物質で人間の感情に伴って発生するそうですが、2つはそれぞれ逆の働きをするのだそうです。
セロトニンは、血管を緩め、血流をよくし、筋肉をゆるめます。
ドーパミンは、血管を収縮させ、筋肉を緊張させます。
そしてセロトニンは与える喜び、ドーパミンは獲得する喜びから生まれ、
たとえるなら、前者はプレゼントを贈る、後者はプレゼントをもらうことからくる楽しさ、喜びだというのです。
この2つでより理想的なのはセロトニンの喜びで、なぜなら、結果よりプロセスにフォーカスがあたっているからだそう。
ドーパミンはどちらかというと勝つ喜び、出世する喜び、儲かるなどの獲得する喜びなので、褒められるなどの結果に左右されてしまうのです。
不本意な結果が続けば、挫折し、楽しみはその一瞬だけで長続きしないなどの傾向があるのです。
そこで、ご自分の中の音楽をやっていて楽しいことを、いくつか状況をあげてみてはどうでしょうが。
演奏できる曲が増えた、譜面を読むスピードが増えた、アドリブがうまくなって褒められた、などは結果に由来していて、こちらはドーパミン系の楽しさ。
演奏に一生懸命になった、みんなと演奏したらわくわくした。。などはセロトニン系。ご自身がどの傾向が強いのかを知ることも、モチベーション維持には大事。
できれば、少しセロトニン系が多いようにするとモチベーションを維持しやすいかもしれませんよ。
さて、5月19日(日)の実践アンサンブル強化ワークショップは、どちらかといえばドーパミン系。
来週の5月25日(土)の練習会セッションステップアップ編はどちらかといえば、セロトニン系。
5月26日(日)の田鹿雅裕アンサンブル道場は、セロトニン系、とドーパミン系半々くらいという感じです。
ぜひ、ご都合のいい方は、この機会に遊びに来てくださいね。