バップ曲の苦手意識をなくそう。

◆バップの登場でジャズの歴史は大きく変わった。

今月21日(日)午前にセッションでよくでる曲の料理のしかた2~バップ編を開催します。

40年代後半、ジャズを代表する、チャーリー・パーカーと、トランペット奏者ディジー・ガレスピーらは新しいジャズ・スタイル〝ビ・バップ〟を確立し、それまでのジャズの演奏法を一新させました。

それ以前は、ミュージカルのヒット・ナンバーだったり、映画の主題歌などを、自由に変化させて演奏するスタイルだったジャズ。そこでは、テンポを変えたり、メロディ・ラインを飾ったり一部を変更したりする程度のアドリブだったものを、パーカーは「コード進行(和声)」の中で、「不協和音」ではなく、「もとの旋律とは違う音」を瞬時に選び演奏するというアドリブ手法を考えつきました。
メロディ・ハーモニー(コード進行)、そしてリズムともに複雑を極め、躍動感のあるメロディ、軽快なテンポ、類まれなリズム感と切れ味、そして音色、彼の総合的かつ天才的な感覚によって、ジャズはそれまでと違う新たなジャズへと進化したのです。

彼の演奏には、それまでの多くの演奏者がなしえず、しかも彼らを魅了してやまないアイデアが豊富に詰まっているのです。

◆なぜ、バップが苦手な人が多いのか?

「コード進行に基づく即興」というものは、それ自体奇抜なものではなく、多くの人がいろいろと演奏して、いろいろな試みが行われてきたものです。

しかし、多くの場合、凡庸なものになりがちであって、面白い演奏にはなりにくいところもあるかもしれません。一歩間違えれば、スケール練習や、コード練習にしか聴こえないということも。そのために、セッションにおいてもバップが苦手という人も多く見られます。

そんな「面白くない、ありきたり」といったアドリブから一歩抜きんでるために、今回の曲分析では、この時代のバップ曲について取り上げていきたいと思います。

関連情報:

●10月21日(日)午前/セッションでよくでる曲の料理のしかた2~バップ編アドリブが見えてくる曲分析※予約

 

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