【セッションで演奏される曲8】Autumn Leaves (Les Feuilles Mortes)
Autumn Leaves (Les Feuilles Mortes)/枯葉
作詞 Johnny Mercer(Jacques Prevert) /作曲 Joseph Kosma 1945年
1945年にフランスのローラン・プティのバレエの音楽として作曲され、フランスの詩人ジャック・プレベールが歌詞をつけました。
そして翌年マルセル・カルネ監督の映画『夜の門』の中で当時まだ新人だったイブ・モンタンが歌ったのが最初だといいます。
それからフランスを代表する女性歌手エディット・ピアフ、ジュリエット・グレコなどに歌い継がれ、「酒とバラの日々」など数々の映画音楽の作詞を手がけたジョニー・マーサーが英語の歌詞をつけ、50年代に入りビング・クロスビーやナット・キング・コール、フランク・シナトラ等有名人気歌手に広く歌われるようになりました。
実はフランス語の歌詞では、輝いていた恋を思い出し秋の物悲しい気持ちを綴った長いヴァースがあります。
けれど英語の歌詞がついていないのか、ジャズでは歌われることも演奏されることもないようです。
ジャズでこの曲といえば、なんといっても1958年のキャノンボール・アダレーのブルーノートの名盤『サムシン・エルス』の「枯葉」でしょう。
クールなイントロに続くマイルスの独特な侘び寂びを感じさせるテーマ、そして軽快なアダレーのソロに続くマイルスの心に沁み入るソロ…何回聴いてもあきることがない名演奏です。
1958年のビル・エバンス・トリオ『ポートレート・イン・ジャズ』ではベースのスコット・ラファロと掛け合いが素晴らしく、これまでの「枯葉」のイメージを覆す斬新な演奏を聞くことができます。
その他にもウィントン・ケリー、ジョン・コルトレーン、チェット・ベイカー、ボビー・ティモンズ等等「枯葉」の名演奏をあげているときりがないですね!