遠回りしない。理想の先生の見つけ方。
○先生と生徒の乖離はどこで起こるのか。
先日、岡崎好朗さんのワークショップにピアノの方が来られましたが、以前にワークショップにも来られていた方。
久々にお聴きして、とても上達されていてびっくりしました。
その彼女がいうのには、、岡崎好朗さんのお話がとてもわかりやすいということで、
今までやってきたこと(学んでいたこと)が、ようやくつながったと喜んでくださってました。
「今までピアノでは個人レッスンしていたんですか?」と聞いたら、長年習っていた
先生を1年ほど前から変えたとのこと。
新しい先生のおかげで、ジャズピアノの理解が進み、遠回りしたけれど今は充実して
いるという感じでした。
その話、実は私も経験しています。
先生によってはレッスンがとても苦痛なのですが、教え方の相性が合う先生では、
学ぶことがとても楽しくなります。
継続こそ力ですが、そうした先生をどう見つけるかが、音楽人生でとても
重要なことになってきます。
先生といえども、演奏が素晴らしい人だからと教えるのが上手いとも限りません。
要は名プレーヤーが名監督やコーチになるとは限らないもの。
人によっては、そういう天才肌の先生に教わって、消化不良になっている方も
ちらほら見かけます。
実際、先生の言ってる通りだけれど、一般人の生徒さんには先生のように
できないということとか、先生はある意味天才なので、ご自身のやり方を
教えるけれど、それが一般の生徒さんが理解できないことが、先生自身わかって
いないという点とか。
いろいろな乖離がそこにはあります。
その点、ワークショップに入っていただいている岡崎好朗さんは、
日本でのトップクラスの方であり、演奏も素晴らしい上に、
教え方がとてもわかりやすいと評判な方です。
実際、岡崎さんの手本となる演奏とともに、それをわかりやすく
初心者の方に解説されています。
最低限のジャズ理論の知識は必要ですが、それをこう考えれば
わかりやすいでしょうという形で紹介してくださるので、
ああなるほどと腑に落ちるのです。(岡崎好朗さんのアドリブ実践ワークショップ、岡崎好朗さんのわかる理論)。
例えば、こうした機会に講師の先生ににどういうことが自分に必要なのかも
聞いてみることもいいかもしれません。
ある意味、セカンドオピニオン的な意見を聴くことも大事なのです。
自分の狭い経験だけで先生選びをしてしまうと、場合によってはかなり
時間をロスしてしまいます。
ジャズに詳しく、自分にあった先生を見つけていくためには、
ワークショップなどの機会を生かすというのも一番
の早道といえるかもしれません。
○先生だけの問題ではない。自分がやりたいことを先生に明確に伝えられてる?
一番基本的なところでは、ピアノを例にとると、ソロピアノ、トリオでのピアノ、
フロントなど入るセッションでのピアノの場合、コンピングの仕方なども違います。
これだけでなく、ジャズをやりたいという前にジャズを少し理解しておかないと、
その先ににどんなことを自分が学びたいのかというのを説明するのは難しくなるでしょう。
また学習のタイプによっても違いがあります。人には、学習で使う感覚器の傾向、
例えば、視覚型、聴覚型、触覚型など大きく分けてそういう分類もあります。
聴覚を中心にするタイプ、視覚に強いタイプ、触覚(手を動かすなど)に強いタイプと、
学習に使う感覚器の使い方にも個人差があります。
聴覚優先の先生と同じタイプの生徒だと相性もいいかもしれませんが、
その他のタイプでは、学習意欲などで問題もでてきそうです。
これも先生がどういう教え方をするのかを把握するのが大事です。
また、ジャズってどういうものか、上達にはどのようなことを学ぶべきなのか、
そのステップについてさまざまな情報をもとに、自分の必要な知識を整理するということがとても重要。
その上で、自分が求めることを具体的に先生に説明し、教えてもらえそうな
先生かどうかを判断するということが必要になってきます。
セッション初心者アンサンブルワークショップでは、ジャズを始める人に、
こういうことが必要になるという要素を含め、ジャズを学ぶための基本的な考え方、
ジャズでの各楽器の役割などを紹介、そして参加者のそれぞれのバックボーン
を考えながら、アドバイスしていきます。その上で、個人レッスンの先生の相談
にものっていきます。
同じく、ピアノやサックスなどのワークショップでのそれについても
アドバイスができるので、そこで悩んでいることを聞くこともできますよ。
○先生の演奏がモチベーションに。これが継続やゴール設定には欠かせない。
当店でも、個人レッスンをされている先生で、セッションホストの方も
数多くおられます。もし、セッションでの演奏スキルを伸ばしたいのなら、
一番、いいのはセッションで自分が演奏したいスタイルの先生を見つけて相談し
てみるのはどうでしょうか。
メリットは、演奏のゴールが明確になり、モチベーションがあがるということ。
そして、先生のセッションでご自身が学んだことを演奏し、先生が聴くことで、
その方のいい点、悪い点を個人レッスンに具体的にアドバイスとして返してもらえること。
まずは、セッションでの演奏が、自分が好きな傾向のジャズなのか
(ジャズと一言で言ってもかなり演奏には個性がでます)を確認し、
その上で先生にレッスンでやりたいことを伝えていただくというのが、
一番確実に思います。(もしくは、チェックしている人のライブなど。)
先生になる方の演奏がYOUTUBEで聴ける場合がありますが、実際に演奏を
生で聴くことをオススメします。
私もこの方法で、ある先生に習ったときにとてもモチベーションが上がりました。これも相性。
セッションでの先生探しによって、フィーリングの合う先生を見つける
こともできますので、ここで自分の目指す演奏イメージを固めてみてください。
◆オススメワークショップ
12/16(日)昼/岡崎好朗さんのアドリブフレーズ研究~循環パターンのアドリブ(対象:全パート)
1/12(土)昼/セッション初心者アンサンブルワークショップ<枯葉・Fブルース>(対象:全パート)