そのアドリブ、いつまで続くねん!?と思われないために。
セッションは音楽でのコミュニケーションとなりますが、暗黙の了解として、アドリブはソロを始めにとった人のコーラスの長さを目安に、あとに続くソロイストもそれにならうというところがあります。
2コーラスなら、あとの人も2コーラスというように。
ですが、たまにそれを上回り何周りもアドリブをする人も見かけます。
ひとつには、ロストしているケース。
この場合は、周りの人がさりげなく、ここだよっとメロディを吹くとか、場所を教えてあげるということで、サポートしてくれるケースがありますので、まわりの人の反応や音をしっかり聴いてロストから脱出することが大切です。
それ以外のケースは、
・とにかく演奏したいだけ演奏するパターン
・そのコーラスが納得いかないので、やり直しを込めて演奏するパターン
があるようです。
とくに、やり直しという意味合いが込められている場合は、始めからアドリブの構成をイメージできていないという問題もあるので、やり直したときにいい演奏になることは少ないように思います。
また、とにかく演奏したいだけ演奏するというパターンも、一番困るのは手癖のようなフレーズやスケール練習?と思うようなフレーズを長く演奏することは聴いている側も苦痛になってしまいます。
プロの某サックス奏者が、2コーラスに魂を込めろといったことが過去ありましたが、どちらも、まわりの演奏者のモチベーションが下がるパターンになりがちです。
こうした演奏は、近所のおばさんが延々同じ話を繰り返し長時間話してるケースに似ているかもしれません。
しかし、これが同じ話でも起承転結のように変化がある、盛り上がりがある話は長くても人を弾きつけます。
アドリブにおいても、そうしたストーリーを感じさせ、飽きない演奏であれば長くてもOKといえるかもしれません。2コーラスくらいの長さでまずはそのようなストーリー展開ができるということを意識していくといいかもしれませんね。
ちなみに、あるギターの方がいうには、テレビを見ながらとか、ずっと弾いて練習している感覚で演奏していると、つい長くなってしまうと話をしていたことがありました。
楽器の特性もあるかもしれませんが、手癖のフレーズでの長いソロになりがちな場合には、ぜひともアドリブの構成を意識してみてください。