【セッションで演奏される曲1】酒とバラの日々 The Days Of Wine And Roses
酒とバラの日々 The Days Of Wine And Roses
(Johnny Mercer/Henry Mancini) 1962年
ジャック・レモン主演、ブレーク・エドワーズ監督のアメリカ映画「酒とバラの日々」の挿入曲。
作曲は「シャレード」「ひまわり」など多くの映画音楽を手がけたヘンリー・マンシーニ。
62年度アカデミー主題歌賞を獲得した名曲です。
この「酒とバラの日々」、タイトルだけでみると甘いラブロマンス映画のようですが、実は若い夫婦がアルコール中毒への地獄へと転落していくシリアスな内容。
最後まで救いようがなく、あまりにも悲惨な結末が待っています。
歌詞は「楽しかった日々は、笑い声とともに過ぎ去っていって、気がついたら、もう二度と取り戻のすことのできない《扉》の向こうに消えている。」という物悲しいもの。にもかかわらず、この曲の美しくせつないメロディーが多くのジャズミュージシャンたちに愛され演奏されています。
中でもオスカー・ピーターソンの名盤『ウイー・ゲット・リクエスト』の中で演奏される「酒バラ」はピーターソンの持ち味がよく出ている素晴らしい演奏です。
レッド・ガーランドの『クオータ』ではテナーサックスの重鎮ジミー・ヒースを交えたカルテットで円熟したガーランド節「酒バラ」を聴かせてくれます。またアルトサックスのソニー・クリスの『ディス・イズ・クリス!』の「酒バラ」はラテンタッチの軽快な楽しい演奏です。