【セッションで演奏される曲13】Mack the Knife(Moritat) マック・ザ・ナイフ
Mack the Knife(Moritat) マック・ザ・ナイフ
作詞 Marc Blitzstein Bertolt Brecht /作曲 Kurt Weil 1928年
ブレヒトの戯曲『三文オペラ』(1928年初演)で有名になった曲。
ドイツの作曲家で演劇やオペラの音楽にも貢献したクルト・ヴァイルが音楽を手がけました。
劇中でこの曲は「メッキー・メッサーのモリタート」というタイトル。
しかしその後、英語の「マック・ザ・ナイフ」という名でヒットしました。
この曲が「モリタート」ともいわれる所以ですね。
ユダヤ人であるヴァイルはナチスから逃れるためアメリカに渡りブロードウェイで成功を収めます。
年を経て1955年、ルイ・アームストロングがこの曲をレコーディングし、その後もビング・クロスビー、ボビー・ダーリン、フランク・シナトラなど数々の歌手がこの曲をとりあげました。
『エラ・フィッツジェラルド・イン・ベルリン』でエラは名ピアニスト、ポール・スミスのカルテットをバックに(ギターはジム・ホール)サッチモの物まねなどを交え軽快にスイング。
ソニー・ロリンズの名盤『サキソフォン・コロッサス』ではトミー・フラナガン、マックス・ローチらと息の合った最高の演奏を堪能できます。
オスカー・ピーターソンが敬愛するトランペットの名手クラーク・テリーと共演した『オスカー・ピーターソン・トリオ・プラス・ワン』でも演奏されています。