【セッションで演奏される曲17】You’d Be So Nice to Come Home To 帰れたらいいのに
You’d Be So Nice to Come Home To 帰れたらいいのに
作詞作曲 Cole Porter 1942年
世界大戦のまっただ中の1943年の映画『サムシング・トゥ・シャウト・アバウト』の中の曲で、「ビギン・ザ.ビギン」など数多くのジャズ・スタンダードの作詞作曲家として知られるコール・ポーターの作品。
同年のアカデミー賞歌曲賞にノミネートされています。
ちなみにこの年の受賞作品は戦時中の男女の悲劇を描いた『カサブランカ』。
フランク・シナトラも歌っていますが、ポール・ウエストン楽団バックのダイナ・ショアーの歌でロングヒットしました。
「あなたがいる家に帰れたらどんなに幸せだろうか」という内容の歌詞、そしてマイナーとメジャーが錯綜するメロディーに、戦争によって故郷を離れた人々の郷愁の意も込められていたのかもしれません。
アート・ペッパーがマイルスのリズム・セクョン(レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズ)と共演した名盤『ミーツ・ザ・リズム・セクション』。
極上のメンバーをバックにぺッパーのソロも光り輝いています。
ジム・ホール『アランフェス協奏曲(Concieto)』ではやや速めのテンポで演奏され、ポール・デスモンド、チェット・ベイカーのソロもごきげんです。
一番知られているのはヘレン・メリルの歌でしょう。
ここでは天才トランぺッター、クリフォード・ブラウンのソロも堪能できます。