【セッションで演奏される曲7】Bye Bye Blackbird バイバイ・ブラックバード
Bye Bye Blackbirdバ イバイ・ブラックバード
作詞 Mort Dixon /作曲 Ray Henderson 1926年
1923年から27年までコンビを組んでいたディクソン/ヘンダーソンのヒット曲。
この二人の曲をよく歌っていたジーン・オースティンが最初に歌いレコーディングしたといわれます。
彼はかの大ピアニスト、ファッツ・ウォーラーの陰ながらの支援者で慰謝料を支払い刑務所からウォーラーを救い出したといいます。
その後コメディアン俳優のエディー・カンターが歌いヒット。
1954年の彼の伝記映画や1999年のトニー賞3部門を受賞したミュージカル「フォッシー」にも挿入されました。
マイルス・デイビスが1955年にコロンビアレコードに移籍しその後出した『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』に収録されています。
奇しくも移籍の年55年、マイルスの師匠チャーリー・パーカー死去。この曲の歌詞で「ブラックバード」とは「黒人」を意味する隠喩ともいわれますが、ここでは敬意を払いつつチャーリ・パーカー(バードと呼ばれていた)=「ブラックバード」に別れを告げているのでは?ともいわれています。
1993年、マイルスの死後2週間後に録音されたキース・ジャレットのアルバム『バイバイ・ブラックバード』の同曲は亡き天才マイルス「ブラックバード」へのオマージュ。
2大巨人の共演『ベン・ウエブスター・ミーツ・オスカー・ピーターソン』での演奏、リラックスした中にも名人の技が光ります。