【セッションで演奏される曲20】Body and Soul 身も心も
身も心も Body and Soul
作詞 (Sour & Heyman, Eyton/作曲 John Green 1930年
作曲者のジョン・グリーンがイギリスの女優ガートゥルード・ローレンスのために書いた曲で、初めはジャック・ヒルトン楽団によってイギリスで録音されました。
その後ポール・ホワイトマン楽団とジャック・フルトンの歌でヒット、またブロードウェイミュージカル『スリーズ・ア・クラウド』で歌われ人気が広まりました。
以来ルイ・アームストロング、ベニー・グッドマン等々数えきれないほどの多くのミュージシャンがこの曲をレコーディングしています。
そしてコールマン・ホーキンス、ビリー・ホリディなど数々の世紀に残る名演奏を残している、まさにスタンダードの王道を行く一曲でしょう。
ジョン・コルトレーンの『コルトレーンズ・サウンド』ではベースのペダルトーンが印象的、マッコイ・タイナーの緻密なピアノ・バッキングにコルトレーンのテーマも光ります。
孤高のピアニスト、セロニアス・モンクの『モンクス・ドリーム』ではソロでの演奏、力強く独創的でジャズピアノの極みともいえる名演です。
ビバップ・ピアノの元祖ともいわれ、多くのジャズピアニストに多大なる影響を与えたバド・パウエルの『ジャズ・ジャイアント』では彼の生き様をも彷彿とさせる渾身の「身も心も」を聞くことができます。