【セッションで演奏される曲18】Blue Bossa ブルー・ボッサ
Blue Bossa ブルー・ボッサ
作詞 Adela Dalto/作曲 Kenny Dorham 1963年
トランぺッターのケニー・ドーハムの作曲によるマイナーのボサノバ曲。
1963年、ジョー・ヘンダーソンのアルバム『ページ・ワン』(Page One)に収録されていいます。
ビーバップ出身のドーハムですが、60年代に入り自身のリーダーアルバムの『アフロ・キューバン 』や『ウナ・マス』などでもラテンのリズム取り入れています。
この曲はCマイナーの16小節。
元になっているのは意外にもシャンソンで有名な『パリの空の下』とか。
『ページ・ワン』でのオリジナル「ブルー・ボッサ」はテンポがゆったりめでアンニュイな演奏が聞きどこところ。
ピアノのマッコイ・タイナーのソロは美しくリリカルです。
アルトサックスのアート・ペッパーの後期のアルバム『再会 Among Friends』ではかつての演奏仲間のピアノのラス・フリーマンなど西海岸のメンバーを引き入れ軽快なブルーボッサを演奏しています。
テナーサックスのデクスター・ゴードンの1976年のアルバム『バイティング・ジ・アップル』ではドラムスに70年代のマイルスバンドで活躍した新鋭アル・フォスターを迎え、ベテランのピアニスト、バリー・ハリス、ベース、サム・ジョーンズという昔なじみとの円熟した演奏にモダンなリズムを吹き込んでいます。