【セッションで演奏される曲15】 Alone Together アローン・トゥゲザー
Alone Together アローン・トゥゲザー
作詞 Howard Dietz /作曲 Arther Schwarz 1932年
1932年のブロードウェイミュージカル『Flying Colors』での1曲。
多作だったこの作詞作曲コンビの中で「アローン・トゥゲザー 」ほど親しまれ、レコーディングされた曲はないでしょう。
「人ごみの中でも二人は孤独、ひとりぼっち。でも二人一緒になれば強くなれる~どんな困難も乗り越えていける」というラブソング。
1932年暮れにはLeo Reisman楽団をバックにFrank Lutherの歌でレコードヒットチャートにあがりました。
この曲のテーマはマイナーでもの寂しく始まりますが、サビの前の2小節が突然メジャーになります。
ここがこの曲の特徴ともいえるでしょう。
スタンリー・タレンタインとスリーサウンズの『ブルー・アワー』では粘りのあるタレンタインのテナーとブルージーなジーン・ハリスのピアノが聞きどころ。
ソウルフルなギタリスト、グラント・グリーン『グリーン・ストリート』での演奏はシングルトーンで音数は多くないもののブルースフィーリング溢れ心に残ります。
またケニー・ドーハムの名盤『クワイエット・ケニー』では憂いのあるドーハムのトランペットに寄り添うトミー・フラナガンのピアノが絶妙です。
アート・ブレイキー「カフェ・ボヘミアのジャズ ・メッセンジャーズ 1」のハンク・モブレーのバラードも素晴らしいです。