【初めてのジャズ理論2】5つの形のトライアド(三和音)
【5つの形のトライアド(三和音)】
トライアドとは 三和音のことを言います。
三和音は大きく分けて5つのtype(形)を知っておくと基本の核としては、調性のある曲コード進行はほとんど全て演奏できるようになります。
それらは
- メジャートライアド
- マイナートライアド
- マイナー♭5トライアド(dim(ディミニッシュトライアド))
- sus4(サスフォー)
- aug(オーギュメント)
の5つのトライアド(三和音)です。
探し方はメジャートライアドを中心に変化させるだけです。
なぜそれで、ほとんどの曲が演奏できるかというと、
例えば E7(♭13) Cm(11)などのコードを見ると一見難しそうに見えますが装飾を省いていくとその核となるのは三和音のハーモニーだからです。
ではその三和音はどのような音からできているのでしょうか?
ここでは、Cというコードを考えてみましょう。
Cというコードは C(単音のド)という音 【ルート(根音)】の上に(ミ) (ソ)という二つの音を重ねてできています。
そしてこの(ドミソ)と聞こえる3つの和音の形をメジャートライアド(長3和音)といいます。
メジャートライアドは和音の基本の形なので、どのkey(調性)でも探せるようにしましょう。
全ての調は難しそうと思う方にも、簡単なメジャートライアドの探し方がありますのでご安心を!
メジャースケール(ドレミファソラシド)が12個全部の調性でわかる人は、それぞれの調でドミソを探せばいいだけですが、探せない方は半音を探すことで探すことができます。
一つの音から
Root-1-2-3-(4)-1-2-(3)
と半音を数えていきます。
Root とは主音のことです。
Rootと(4)(3)を弾けば必ずドミソと聞こえる和音になるはずです。
(それぞれの楽器で応用してみてください)
これがメジャートライアドです。
メジャートライアドは、同じ音程関係でできているので半音の数が同じなら、
全く同じ音程関係で平行移動することになるからです。
画像の例を見てみましょう。
例えばG♭のメジャートライアドを探すときはこうなります。
これがメジャートライアドの探し方です。
このメジャートライアドを探すことができれば、残りの4つトライアドの形を簡単に見つけることができます。
残りの4つのトライアドの探し方は、メジャートライアドを(1-3-5)としたとき、
(マイナー)
(1-♭3-5)
表記 m(小文字エム)手書きのときは、大文字Mと小文字mが見分けやすいように−(マイナス)で書くこともあります。
m(♭5) マイナーフラットファイブ
(dim(ディミニッシュトライアドとも呼ぶ)
(1-♭3-♭5)
表記m♭5 m(-5) dim
sus4(サスフォー)
(1-4-5)
aug(オーギュメント)#5
(1-3-#5)
具体的に音名で言うと
C (ド ミ ソ)
Cm (手書きのときC−とも表記する)
(ド ミ♭ ソ)
C m♭5(Cdim)
(ド ミ♭ ソ♭)
Csus4
(ド ファ ソ)
Caug
(ド ミ ソ#)
このようになります。
転回形
トライアドはそれぞれに構成音が (ド ミ ソ )(ミ ソ ド)( ソ ド ミ)となるような、「基本形」「第一転回形」「第二転回形」があります。
□スラッシュ コード (onコード)
◯/◯のようなスラッシュのついたコード、または、◯on◯のようなコードは、左側がコード右側が単音のベース音を意味しています。
このように数字を見るだけでコードは、探しだせるという便利なシステムで出来ています。
基本のトライアドは、全部の調でゆっくりでも探しだせるようにしましょう。