セッションの店に行列が!?練習会セッションでの出来事いろいろ。
もう6月ですね。そう、6月と言えば梅。
先日、梅酒をつけました。
思いだすのは、6年前、震災の後に初めての梅酒を作ったこと。先月その梅酒を久々に開けて飲みましたが、6年の歳月をかけてじっくり熟成された梅酒は、自分で作ったと思えないくらいおいしく、1週間くらいであっという間に飲みほしてしまいました。
漬け込んでから、3年目に一度だけ飲んだ時は、まだ味がこなれていない感じがあって、失敗かなと思っていたのです。それが、年月の力は本当にすごい。3年でここまで変わるんだと。
自然の力が絶え間なく働いて、おいしくしてくれていたのですね。
そういえば、音楽も時間がもたらしてくれる喜びってあるような気がします。いつまでたっても、自分では少しも変わっている気がしないし、数年では頭打ちな感じもするかもしれません。私もそうでした。それでも、少しずつでも続けていくことで、必ず、変化しているのが周りの目でもわかる時期が必ず来ます(これ本当ですよ)。
ちょうど先日、練習会セッションのステップアップ編に来られたお二人の演奏を聴いていて思いました。お一人は、ピアノの方、お一人はサックスの方です。
練習会セッションが終わって帰るときに、お互いに「どこかでお会いしましたね。」という話に。
「お二人とも4年前にセッション初心者のワークショップでお会いしていますよ。」といいましたら、「そうですよね。思い出しました。」と再会を喜んでいるご様子。
お二人が当店に来られてセッションを始められた時期はほぼ同じ。
来店のタイミングはすれ違っていますが、セッションを初めて1年か2年めにもよく来られていました。
その時は、お二人ともそれぞれに自分がセットに入ると申し訳ないという気持ちがあって、よく、あいさつのように「すみません」という言葉を発しておられました。
確かにその時の演奏は、演奏するだけで精いっぱいという感じの演奏。
が、お二人とも、多忙な時間の合間、それでも音楽を長く続けていく中で、段々とその面白さ、自信をつけられてきたようです。この数年の間に、見違えるように素晴らしい演奏を聴かせてくださっています。やはり、年月には魔法の力があるのかも。
(もう、夜のセッションなどにバンバン来ていただいて十分なのですが、後はご本人の気持ち次第ですね。)
ところで、そんな再会の方やら、いろいろな方が来られている練習会セッション(ステップアップ編)ですが、ちょっとびっくりしたことが。
皆さんの自己紹介が終わり、さあこれから曲を始めようかなと思ったときに、ご予約されていた最後のお一人の男性が到着。
その方、なんと遅れてきた理由が、下の店(ハンバーガーのお店)の行列を当店だと思い、ずっと並んでいたとか!!!
その話を聴いて、参加者の皆さん、大爆笑でした!!
一気に、皆さんの緊張感がほぐれた瞬間でした。
長年、店をやっておりますが、そういう方、初めてです(笑)
彼曰く、お客さんが後ろに並ぶに連れ、カップルとか子供連れの親子が並びだして、さすがにセッションにこんな人たちはいないだろうと思ったそうです(笑)
なので、ちゃんと写真載せておきますね。皆さん、北斎通りの方が入口ですよ。
↑こっちではなく、入口はこっち(右手)↑
それから、1年半ぶりにお越しになったピアノの方。
連絡がないのでどうされているのかなと思っていた方ですが、なんでもその時期、闘病生活で入退院を繰り返されていたそうです。久々に元気なご様子を拝見してとてもうれしかったです。
久々のセッションなので大丈夫かなと心配でしたが、演奏もよどみなく。なんでも会社を休んでいる時期に、家で一生懸命、練習していたそうです。気のめいりがちな闘病の期間に、前向きに演奏されたそう。(セロニアス・モンクのエピソードのよう)
病気の中でそのように気持ちを切り替えられるというのは本当に大事ですね。
そんな、練習会セッション、おかげさまで賑やかに終了しました。
写真左下:自分の出番の前に一生懸命、音源を聴いて予習している人。
左上:イントロを譜面化して準備万端。
左上:全員で演奏。
上:後半戦はやりたい曲を書いて、演奏したい人と一緒に。
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さて、今度の土曜日はその練習会セッション<ビギナー編>があります。
これからセッションを始めたいという方、しばらく遠ざかってリハビリしたいという、様子見からの参加の方、リスナーでも参加できますので、もしセッションをやってみたい方は、こちらにも奮ってご参加くださいね。