【Step5】よりジャズらしい音使いによるアドリブ(11月)

今回は、アドリブのアプローチのしかたのひとつを紹介します。ジャズの中で、ジャズらしさを出しているコード進行に着目したアプローチです。

例えば、コード進行でⅡm-V7-Ⅰ(ツーファイブワン)といわれるものがあります。このコード進行の中で、特にV(ドミナントセブン)のコードはテンションという音(ジャズらしい音)がいっぱい使われていたりします。このコード進行でのフレーズは、ジャズの曲でもよく演奏されますので、そのフレーズをいくつか学び使うことでジャズっぽい演奏になります。

私たちが英語を学ぶときを参考に考えてみてください。まず単語、文章の構成、慣用句などを学びますね。

これと一緒です。ジャズに例えるなら、単語は音のひとつひとつ。文章の構成とは、例えば”コード進行”のようなコードの文脈です。そして慣用句は、よく出てくるコード進行のフレーズパターン。このフレーズパターンをいくつか覚えてしまうと、アドリブ表現はとても楽になります。

この時に大事なのは、フレーズの音だけでなく、リズムを含むニュアンス(アーテイキュレーション)をまねて使うということです。

英語でCHECK IT OUTという慣用句がありますが、これを日本語読みのチェックイッツアウトというと多分、通じないし英語らしくないけれど、それをチェケラと発音すると英語として通じ、なかなかやるねとなります。

これと同じく、譜面に書いている音のリズムやニュアンスなども一緒に学んでいかなければ、ジャズらしく聴こえません。

そのためにジャズフレーズ=慣用句を学ぶポイントがあります。ジャズもできるだけ、ジャズ慣用句フレーズを、アーティキュレーション(表現も含めて)まるごと、手癖にしていくこと。アドリブにも慣れていきますし、ジャズらしさがどんどん増していきます。今回のテーマはその部分を解説していきます。

下記の課題曲を使ってこのアドリブアプローチの考え方の一つを学びます。必要な方は課題曲の伴奏用資料をダウンロードください。

Step5 の曲 ●酒バラ●Fly Me To The Moon

コンピング1は簡単なコードの押さえ方、2はやや難しい押さえ方です。ご自身のレベルにあわせて選んでください。今回はアドリブですので特に左手ができなくても大丈夫です。

 ◎レッスン後の復習ページリンク(終了後にチェックしてください)

◆ピアノ資料(伴奏についての事前資料)ダウンロード用

ピアノ伴奏(左手については)は、ご自身の押さえ方で大丈夫ですが、どうしても押さえ方がわからない方は下記にファイル(演奏の一例です)をご用意いたしました。必要でしたら、ダウンロードしてください。

●酒とバラの日々(今回の資料)

酒バラ Comp1(簡単なコンピング)

酒バラ Comp2(少し難しめ)

酒バラBass (ベースライン資料)

●Fly Me To The Moon(今回の資料)

Fly Me To The Moon Comp1 swing (簡単なコンピング)

Fly Me To The Moon Comp2 Swing(少し難しめ)

Fly Me To The Moon Bass (ベースライン資料ボサノヴァ)

Fly Me To The Moon Bass(ベースライン資料4ビート)

●Bye Bye Blackbird

bye bye blackbird Comping1 (簡単なコンピング)

bye bye blackbird Comping2(少し難しめ)

bye bye blackbird Bass (ベースライン資料)

●Blues(F)

Now_s the time comping(コンピング)

Now’s the timebass (ベースライン資料)

※PDFファイルは自宅のパソコンからに上記ソフトをダウンロードしてから、お使いください。上記のファイルをそれで開いてください。

【カラオケ音源】

使用上の注意。⇒最初はいきなり弾かないで譜面をみて、音源のベース音を聞きながらメロディを歌います。このときにベースと自分のメロディが合っているかを耳で確認していきます。3コーラス入っています。耳を働かせながら演奏することがポイントです。

酒とバラの日々
バイバイブラックバード
FlyMeToTheMoon
FlyMeToTheMoon(Bossa)
NowTheTime(Blues)

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