岡崎好朗さんのアドリブフレーズ研究1回目のおさらい 【メジャー編】
■本日のポイント
①ジャズでよくでてくるコード進行は6つタイプがある(6つのパターンシート)
②ほとんどの曲はこのコード進行を含んでいるため、それに合うフレーズをいれる練習が効果的。
③フレーズを正しい位置で入れることで演奏の説得力(わかっている感)が増す。
④練習ではそのフレーズをいれる場所に正確に入れ、他のところは自分のフレーズをいれる。
➄1回目はメジャーフレーズ
・メジャーロング(コード1つが1小節にはいる)
・メジャーショート(コード2つが1小節に入る)⇒こちらの方が難しい。
■メジャーのツーファイブとは。
メジャーはメジャーのダイアトニックスケール上にできる
ツーファイブワンの進行であり、
メジャーキーのⅠ△7に解決するコード進行のもの。
度数で示すと
Ⅱm7-V7 -Ⅰ△7
Cのメジャーキーできるダイアトニックコードは、
C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7(b5) C△7
で、このCスケールの上にできるメジャーコードは
Dm7-G7-C△7
となる。
機能面からみると
Dm7は SD(サブドミナント)
G7は D(ドミナント)
C△7は T(トニック)
に分類される。
ドミナントはトニックに強く解決する傾向があります。
Cだけでなく、すべてのメジャーキーでこのコードの並びは同じになります。
C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7(b5) C△7
表はキー別ダイアトニックコードの一覧です。(上段は度数表示、下段は機能表示)
※ちなみにBm7(b5)は、ハーフディミニッシュといって表示は下記を参照ください。
ディミニッシュセブンと紛らわしいです。
メジャーの場合は、キーに対して1つのスケールが対応する形となります。
またツーファイブのコードは、Cスケールの音だけでできているのでこの間はスケール一発でアドリブしても外れた感はありません。
しかし、G7のドミナント7thはテンションがいろいろ使える音なので、ここでテンションの音などが入るとフレーズがよりジャズらしくなります。
どの音を選ぶかは創作するのは難しいので、すでに誰かが演奏した(世界的な名演奏にある)フレーズを練習するのが手っ取り早いです。そのフレーズ集はホッチキスで止めた資料です。
この中から好きなものをチョイスし、普段の練習で演奏するといいでしょう。
普段の練習の手順
①まず、ロングとショートのフレーズを何回も練習する。
慣れてきたら、曲の中でそれを入れる練習をします。
②その際、どこでいれるかわからなくなる場合は、iREAL Proのカラオケを使って、
どこにいるかを色でわかりますので確認しながら、そこにきたら、ロングか
ショートのフレーズをいれます。
③ポイントとしては、そのフレーズをいれる前は、少し休符をとるなどスペース
をとると入れやすいです。
④また、フレーズの前後は短めの音のいくつかのパターンを考えておくと
やりやすいかもしれません。
■ツーファイブの見つけ方
五度圏表を使うと最初のうちは便利です。
五度圏表は壁に貼るなり、いつも目につくところに貼るといいでしょう。
下記は4度右回りに進行する五度圏表です。
この場合、時計回りに3つの進行がツーファイブワンの進行になります。
例えば、一番上のCから、右へ3つのコードの並びが
C ⇒ F ⇒ Bb
ですが、これが
Cm7ーF7-Bb△7
となります。
練習:上のダイアトニックコードの一覧表と五度圏表をつかって
それぞれのメジャーキーのメジャーのツーファイブワンを
書き出してみましょう。
さて、次回の岡崎さんのワークショップは奇数月になりますので、それまでにメジャーの
ツーファイブをいろいろな曲で探してみて(その部分は〇で囲みましょう)習ったフレーズをいれていきましょう。
ちなみに、次回のマイナーツーファイブとメジャーツーファイブの見分け方ですが、
マイナーは マイナーコード(Ⅰm)に解決しますんのでそこに解決するのでここで
確認できます。
Ⅱm7(b5)-V7(♭9)-Ⅰm
一応、マイナーは3つのスケールがあります。ナチュラルマイナーは並行調
と言って五度圏表を見てもらうと、例えばCの下にAmとありますが、CのキーをAの音から
始めたものと思ってください。3つのスケールを一応貼っており来ます。
それでは次回お会いしましょう。
■(参考資料)下記PDFはダウンロードできます。