ジャズの基本。ピアノの初めの一歩は、まずボイシングから

○ジャズセッションにおけるピアノの役割とは、そこじゃなくてここ。

これからはじめてジャズのセッションにトライしたいというピアノ方にぜひ知っておいて欲しいお話です。

セッションの中でピアノは、演奏の土台を支える”リズム隊”という役割を担っています。リズム隊とは、ピアノやギターなどの和音をだせる楽器、そしてドラム、ベースといった楽器。

これらの演奏の土台をつくるリズム隊の上に、フロント楽器(サックス、トランペット、フルートなどメロディを奏でる楽器)といわれる、楽器が組み合わさって演奏が成り立ちます。

ピアノの人だけに限りませんが、よくジャズでは、アドリブに目が行きがちですが、曲の中で、他の人の演奏を気持ちよく盛りたてるためには、いいリズムでその流れに沿ったバッキング(コンピングといいますが、和音をボイシングして弾くこと)をすることが、このアドリブよりも演奏全体の中でピアノの方の重要な役割になるものだということを理解されている方がどれだけいるでしょうか?

さて、ジャズピアノを始める方にとって、このバッキングが第一の関門のように思います。

一般にピアノの教室で習っている方でも、トリオ演奏(ピアノ、ベースドラムといった編成の演奏)は習っているけれど、フロント楽器の方がメロディを演奏する場合に、「右手はどうするの?」といった疑問を持たれる方が多いように思います。ソロピアノをやられる方もしかりです。

フロントがいる場合は、ピアノの右手の役割をフロント奏者が演奏するので、両手でバッキングをします。そのバッキングの良し悪しで、その人の力量もわかる部分があります。

ジャズの場合、クラシックのようにひとつひとつ譜面に和音が記されているのでなく、メロディとコードのみが書かれているので、その音をどのようにボイシングするのかによってジャズっぽい響きかかそうでないか、またセンスがいいかどうかといったことも出てきます。

基本、ジャズではコードの性格を決定づける基本的な音(たとえば3度と7度の音)にテンションをつけてジャズらしいサウンドを作ります。
コード音とテンションを駆使し、両手で濁りのないいボイシングで押さえる基本的な押さえ方、オープンボイシング(両手)を学びましょう。
これがセッションにおけるピアノの人の第一歩であり、最優先の課題となります。

さて、9月18日(祝)に、このオープンボイシングの講座を開催します。
初心者の方向けですが、セッションをやっているけれど、独学でなんちゃってで来てしまったという方、ピアノのバッキングはどのような音を使っているのと興味のあるフロント楽器や、他のパートの方のご参加もお待ちしております。

 

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