ピアノの人はイントロが、管楽器の人はエンディングが苦手?でセッションが怖い?

初心者ほど、イントロ、エンディングの事故率が高いのは仕方がないこと。

 

セッションという場では、最初に曲を決めても演奏に入った会話することはなく、お互いのアイコンタクトやあうんの呼吸で演奏していくことになります。

 

初めて顔合わせをする人同士ですから、その方がどれだけの演奏ができるか、曲をどれだけ知っているかによっても思ったことと違うというハプニングに巻き込まれることも往々にしてあります。

自分ではよく練習し、慣れた曲であっても、相手が知らなかったら事故になるということも起こります。

セッションの経験を積んでいけば、その危険を予測し、カバーしていくこともできるのですが、やはり曲を演奏してきた経験がすくなければ、イントロやエンディングなどでも思ったようにできずに終わってしまうのは仕方ありません。

特に起こるのは、イントロでピアニストが出したテンポよりもかなり早いテンポ(もしくは遅い)で始めるケース。

フロントの人はこんなはずではなかった。。と思いながら、必死で演奏し終わることも。でもこれは、終わった後に、演奏メンバーが、苦難を乗り越えた戦友のような気持ちですがすがしい一体感も生まれることもままあります(笑)。

 

後は、終わりごろギリギリでエンディングについて考えてなかった。。ということも。唐突に終わるとか、そこで終わるかというところで終わったり。

しかし、その経験でさえ、いい思い出になるので、セッションは楽しいものです。

 

 

ピアノの人がセッションに参加しづらい理由はイントロができないことも。

よくピアノの初心者の方にセッション出てみたらとオススメすると、イントロができないのでセッションは怖いですとか、まだ行けるレベルでありませんという答えが返ってくることも多いようです。

知っている曲ならなんとかそれなりのイントロを練習していても、練習できていない曲がきたらどうしていいかわからないので、セッションは怖いと思っている人も。

 

実際に、イントロを弾くのはピアノ(もしくはギター)の役割として期待されるところはあります。

でも、実際のところ、イントロができるようになってからセッションデビューするのでなくても、どんどんとセッションでいろいろな曲の実践を積む方がいいので、イントロが苦手といって距離を置いてしまうのはとてももったいないように思います。

 

ではそんなときにどうすればいいか。

ピアノの人がイントロをだしてくださいと言われても、カウントでお願いしますということを言って、ドラムの人にカウントをだして、そのまま曲を始めてもらうということもあります。(曲によってはベースイントロで始める曲もありますよ)

カウントや、他のパートの人で始めるということは、決して恥ずかしいことではありません。

 

むしろ、テンポがわかりずらいイントロをだされると上手く入れないと思って、フロントの人がカウントで入りたいというケースもありますので、ピアノの人は無理してできないことはやらなくていいのです。状況をみながら判断してくださいね。

 

とはいっても、いつまでもそれではというピアノの人にはこれを知っていただきたいと思います。

自分が慣れていない曲や苦手な曲のイントロの対応としては、たとえば、スタンダードの曲では、最後の8小節を弾くことでそれをイントロとするようなこともできます。

ただし、この場合のポイントは、一定のテンポをキープして演奏すること。曲の入り口になった途端に早くなったり、よれたりするケースがあると、フロントの人が入りにくいのでメトロノームを使って普段からイントロのテンポをしっかりだせるように練習しておくといいでしょう。

後は、応用の効くイントロを普段から出せるように2つか3つでもいいので練習しておくといいでしょう。あの人、またあのイントロしているといわれてもそこは大丈夫。

それを皮切りに段々といろいろなイントロの引き出しを増やしていけばいいのです。

もちろん、最初から気分を盛り上げてもらえるイントロがあれば、場が活気づきますが、まずはご自身ができるところから少しずつ、そしてイントロで一番、重要なのはテンポがちゃんとわかること。ここをしっかり押さえておくことが何より大事なのです。

 

管楽器などの方は、曲の終わりパターンと、巻き込まれる逆循環パターンへの対応力をつける。

フロントの方はテーマを演奏するために、最後をどうやって終わるかは、曲を選んだ方が責任をもって終わらせないといけません。終わるパターンは曲によって違います。そこで最低限よくでる終わり方を知っておくことは大事。

枯葉のように3回で終わるパターンはお馴染みですが、同じ3回でもどこから終わるかとか。
また、ボサノバ、ワルツの終わり方など。

最悪、慣れていないケースでは、ピアノの方を向いてピアノに終わらせてもらうという手もありますが、ホストミュージシャンなら大丈夫でしょうが、初心者で経験の少ないピアノの方はできなかったり、譜面をずっと見ていて、こちらの終わらしてよサインに気づかないということもあります(笑)

そして、曲によってはイントロと同じエンディングだとか、その曲特有のキメのエンディングもあります。

こうなると初心者は終わりころにオタオタしてしまうこともありますが、2管とかやっていると経験のある方がまとめてくれることがあるでしょう。大船に乗った気持ちで付いていきましょう。

ただ、逆循環(コード進行に沿ってアドリブのように何周りもして終わるパターン)というエンディングパターンでは、意図せず、巻き込まれることもあったり、自分でやってもどこをやっているかわからなくなったり、周りが終わりと感じてくれなくて、崩壊してしまうというのもありますので、やはり、終わり方に関しても初心者の方では、理解と準備がいるようです。

初心者とだけでなく、中級者の方でもエンディングが苦手な方は、どこかで基本の知識についてちやんと理解しておくことをオススメします。

 

知らないから怖い。まずはイントロ、エンディングの苦手意識を解消しょう。

 

11月12日の昼のセッションのためのジャズピアノ入門では、ピアノの人のための”イントロ攻略”をテーマに取り上げます。イントロの考え方、あるあるイントロ、自分で作ってしまうイントロのやり方などなどをご紹介していきます。

 

そして11月23日昼のエンディング道場(全1回)では、全楽器パートを対象にエンディングの主要なパターンとともに、そのエンディング部分のみをいろいろな角度で演奏して、エンディング攻略の実践ワークをしていきます。

逆循環の地獄にはまってなかなか終われないかったという中級者にも、わかりやすくて自信がついたと好評のワークショップです。ぜひ、チェックしてみてください。

 

ジャズピアノ入門のイントロにご参加の方へ→ピアノ入門予習&復習のページ

 

 

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です